オトの記憶ー2
オトの記憶の話のつづきを書くつもりが、
ずいぶん間が空いてしまった。
どこまでいってたんだろう?
そうだ、オトの記憶をたくさん増やしてみよう、
という話をしようと思ってたんだ。
人の声ってすぐ記憶できるし、
顔を思い浮かべるだけで、その人の声が再現できてしまう。
不思議だね。
熱狂的なカーマニアだと、車種を聞いただけで、
そのエンジンの音が鳴り響くのだろう!?
ちょっとマニアックな話なんだけれど、
20年ほど前、
スーパーなんかのビニールのレジ袋のオトが、
ぼくにはすごく新鮮だったことがあった。
風に吹かれて道の上をシャラシャラ転がってたりすると、
そのオトに興奮してしまった。
でも、これは日本での話、
それもだいたいは東京でのことで、
同じ時期にニューヨークやミラノ、香港‥‥などに行って、
気にするのだけれど、そんなかんじにはならない。
というより、
音はしてても聞こえない、ってかんじ。
だから、なんにも起こらない。
ヘンだなー、どうしてだろう? 日本ってヘンなところだな!?
そんなことを思っていた。
そういえば、今の東京は、もうレジ袋のオトは聞こえない。
ぼくが変わったのか、東京が変わったのか、
レジ袋が変わったのか‥‥?
そのオトを思い出すと、そのときの興奮がよみがえる。
今のレジ袋のオトでは、そのかんじは起こらない。
その当時のものを大切にコレクションしてるので、
そのうち、「本日のオト」かなんかでお聞かせしますね。
薄ーいやつ、中くらい、ちょっと厚手のやつ‥‥、
それぞれにオトのバリエーションがあって、
どれを聞いても、同じような興奮がよみがえる。
オトって、生き生きしてリアルでないと聞こえない‥‥、
レジ袋のオトだって、リアルだから聞こえたんだね!
オトは、いろんな聞きかたがあって、
聞きかたを変えながら、
どんどん記憶が増えていく。
そのひとつ、
テーブルの上で人差し指をすべらせてみる。
これもオトを聞いてることだから、
指でたくさんのオトを聞いてみよう。
壁、ソファ、絨毯、樹木、‥‥‥、




キウイにさわる、メロンにさわる‥‥。


指や手だけではない、ほかにもたくさんの耳がある。
いろんな耳をつかって、
いろんなオトを聞くことができる。
そのうち、またべつの耳をつかって、
「オトの記憶」の話のつづきをしますね。
おたのしみに!
Fujiwara



























